金正恩氏が韓米日首脳を非難 共同訓練の定例化などに警戒感

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が海軍節の28日に海軍司令部を訪れ、演説で「先ごろ米国と日本、大韓民国のごろつきの頭が集まり3カ国の各種合同軍事演習を定期化すると公表し、実行に着手した」と言及したと報じた。韓米日の首脳が18日(日本時間19日)に米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでの会談で共同訓練の定例化などに合意したことに対し、警戒感をあらわにした。金正恩氏が韓国を「大韓民国」と呼ぶのは初めて。

 金正恩氏は米国をはじめとする敵対勢力の対決策動により朝鮮半島が「世界最大の戦争装備集結水域、最も不安定な核戦争危険水域」になっていると指摘した上で、「わが海軍が戦争準備完成に総力を尽くし、臨戦態勢を常時維持し、有事には敵の戦争意志をくじいて最高司令部の軍事戦略を貫徹できるよう準備することが求められている」と述べた。領海防衛と革命戦争準備という使命を完璧に遂行できるよう、強力で主体的な軍へ進化させることが海軍の至上の課業だと強調した。

 同氏は海軍司令官から作戦計画に関する報告を聞いた後、いかなる武力衝突事態と戦争にも主導権を握り、先手を打つ断固たる攻勢で敵を圧倒的に制圧駆逐する戦術的方針などを提示したという。「国家核武力建設路線が示す戦術核運用の拡張政策」にも触れ、「わが海軍は戦略的任務を遂行する国家核抑止力の構成部分になるだろう」と期待した。

 海軍司令部訪問には娘のジュエさんも同行した。金正恩氏にジュエさんが同行したと報じられるのは、5月16日に軍事偵察衛星発射準備の現場を視察して以来、約3カ月半ぶり。

 李炳哲(リ・ビョンチョル)党書記、朴正天(パク・ジョンチョン)党中央軍事委員会副委員長、強純男(カン・スンナム)国防相らも同行した。

 金正恩氏が海軍節に海軍部隊を訪れるのは、2012年の政権発足後初めて。

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