2020年にライム横領資料を確保した文政権時代の検察、3年間捜査していなかった【独自】

2020年にライム横領資料を確保した文政権時代の検察、3年間捜査していなかった【独自】

 (アンカー)

 韓国の金融監督院は先週、ライム資産運用を舞台とする2000億ウォン(約216億円)規模の横領事件を追加摘発し、捜査機関に告発したと発表しました。ところが検察が関連資料を確保したのは文在寅政権下の3年前だったことが分かりました。この3年間事件をもみ消していたのではないかという疑惑が浮上します。ユン・ジェミン記者がこれまでの経緯を整理します。

 (記者リポート)

 リアルタイム画面を見ながらオンラインで賭博を行う違法なアバターカジノです。

 (カジノの音声)

 「カードを引きますか。それともハウス(ディーラーが確認すること)しますか。引きます…」

 (記者リポート)

 賭博が行われているのはフィリピン・マクタン島のリゾートカジノです。ライムファンド事件の主犯に挙げられる不動産開発業者「メトロポリタン」のK会長が投資資金276億ウォンを横領し、買収したカジノです。

 金融監督院は24日、ライム資産運用が2000億ウォンを横領し、リゾート買収などに資金を流用していたとして摘発し、捜査機関に告発したと発表しました。ところが、実は検察は3年前に関連資料を確保していたのです。

 2020年10月、事件関係者はライムがカンボジアでの不動産投資名目で香港に1億ドルを送金した記録など横領行為の内容について情報提供を行いました。情報を入手した大検察庁はライム事件を捜査していたソウル南部地検に資料を渡したものの、情報提供者に一度も事実確認を行いませんでした。

 (ライム事件の情報提供者)

「タックスヘイブン(租税回避地)にカネを全部逃した。それで早く追跡して回収すべき状態で、私にはそれ以上連絡が一度もありませんでした」

 当時、ソウル南部地検は捜査を総括していた朴順哲(パク・スンチョル)地検長が秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の捜査指揮に反発し、「政治が検察を覆い隠してしまった」として辞任した状況でした。ライムが横領した2000億ウォンに関連し、この3年間で検察が逮捕したのはカジノで現場にいた1人だけ。メトロポリタンのK会長は依然として海外に逃亡中です。

 TV朝鮮のユン・ジェミンがお伝えしました。

(2023年8月28日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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