韓国政府、全羅北道セマングム開発計画を全面見直し…関係省庁に「青写真作成」を指示

 韓国政府は全羅北道沿岸のセマングム地域に国際空港、新港、鉄道などを建設する「セマングム基本計画」の見直しを決定した。

【写真】セマングム会場で便器を自ら磨いて公務員の発奮を促す韓悳洙首相

 韓悳洙(ハン・ドクス)首相は29日、「既存計画を超え、全羅北道の経済に実質的な活力をもたらす『セマングムのビッグピクチャー(青写真)』を描いてほしい」と関係省庁に指示した。当初スカウトジャンボリー誘致と地域経済活性化を理由に空港や新港の建設などを推進したが、ジャンボリー終了後、現在まで設計業者さえ選定できず、事実上セマングム事業の適正性を見直すことにした。韓首相は「基本計画を新しく立てるまで予算投入が減る可能性がある」とし、「当面は困難でも長期的に地域経済を活性化する選択をすべきだ」と言及したとされる。

 それに関連し、韓国国土交通部は「空港、鉄道、道路などセマングムのインフラ事業の必要性と妥当性、均衡発展に向けた政策効果を再検討する」とし、「外部による研究や専門家による協議を経て、来年上半期中に結果を示す計画だ」と説明した。

 セマングム関連の7大インフラ事業には約10兆ウォン(約1兆1000億円)の予算投入が予定されている。東西道路と南北道路は既に完成したが、国際空港、セマングム新港、新港鉄道、セマングム~全州高速道路、域内接続道路など5事業は今後5兆7000億ウォン以上の国費を追加投入しなければならない。このうち新港鉄道と空港、域内接続道路は未着工だ。政府の検証結果によっては事業規模が縮小されるか、全面的に中止される可能性もある。国土交通部関係者は「まだ着工されていない事業を中心に検証し、必要な後続措置も同時検討する」と話した。

チョン・スンウ記者

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