洪範図将軍の胸像、韓国陸軍士官学校外に移転へ

洪範図将軍の胸像、韓国陸軍士官学校外に移転へ

 韓国国防部は最近論議を呼んでいる陸軍士官学校忠武館(生徒学習館)前の洪範道(ホン・ボムド)将軍の胸像を独立記念館など校外に移転する方針を固めたことがが30日までに分かった。洪将軍と共に設置された金佐鎮(キム・ジャジン)、池青天(チ・チョンチョン)、李範奭(イ・ボムソク)の各将軍と思想家・李会栄(イ・フェヨン)など独立運動家の胸像は陸軍博物館に移転する。国防部と陸軍士官学校は胸像移転の方針を決め、校内の造園計画が固まり次第、移転することにした。これに先立ち、陸軍士官学校が胸像移転を推進し、論争が起きると、大統領室は「国防部と陸軍士官学校が決めることだ」とコメントしていた。

【写真】レーニンが贈った拳銃を下げた洪範図

 独立運動家5人の胸像は独立軍の精神を称えるため、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の2018年の三一節に合わせ、将兵が使用した実弾5万個を溶かして製作された。文政権は同年、「鳳梧洞戦闘戦勝98周年記念国民大会」を契機に洪範図将軍に陸軍士官学校の名誉卒業証書を授与し、21年には1962年に建国功労勲章複章(現建国勲章大統領章)に追叙されている洪将軍に1段階上の建国勲章大韓民国章を追叙した。

 しかし、洪範図将軍のソ連共産党(1927年入党)での活動経歴などに対する指摘が相次ぎ、陸軍士官学校は今年、胸像移転を推進してきた。李鍾燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は25日、国会で「北朝鮮を相手に戦争を抑制し、戦時に必要な人材を養成する陸軍士官学校に共産主義の経歴のある人物がいるべきなのかという指摘があった」と述べた。すると、野党や光復会などの報勲団体が反発した。一方、陸軍士官学校総同窓会は29日、「ソ連軍従事者に生徒が挙手敬礼するのを放置してはならない」とする声明を発表し、胸像移転を支持した。

パク・スチャン記者

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