中国発クルーズ船 長崎行き中止し韓国・済州島に1泊停泊

【済州聯合ニュース】韓国南部の済州島に来航した中国発のクルーズ船「ブルードリームスター」が気象の悪化を理由に次の目的地である長崎に向かわず、済州島で1泊停泊することが31日、分かった。済州道や済州観光公社、済州道観光協会など観光業界関係者が明らかにした。

 観光客668人を乗せた同クルーズ船は同日午後2時ごろ済州港に入った。9月1日午後5時に済州港を出発し、中国・上海に戻る予定だ。

 韓国観光業界の一部では、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出が始まり中国で反日感情が高まったため、船会社が寄港地を変更した可能性があり、韓国が「漁夫の利」を得る可能性があるとの見方が出ている。

 韓国が米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備を決定したことに反発し、中国は2017年3月、自国民の韓国団体旅行を禁止し、中国の船会社はクルーズ船の韓国経由便の運航を中止した。今回のクルーズ船の寄港は約6年5カ月ぶり。

 乗客らは約10台の大型バスに分乗し、島内の観光地や免税店を回った。

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