ガリウムなどの輸出規制 中国「韓国企業が手続きに従えば許可」

【ソウル聯合ニュース】中国が今月から半導体素材として使う希少金属、ガリウムとゲルマニウムの関連製品の輸出を許可制としたことを巡り、先ごろの韓中経済共同委員会で中国側が「手続きに従って韓国企業が許可を申請すれば(輸出を)認める」との方針を説明していたことが31日、韓国外交部当局者の話で分かった。

 同当局者によると、北京で29日に開かれた同委員会で中国側は「輸出禁止ではなく輸出制限措置」と説明。韓国側は「輸出統制関連の手続きが合理的に運用され、韓国企業に否定的な影響を及ぼさないよう望む」と強調したという。

 代表として出席した外交部の呉ヨンジュ(オ・ヨンジュ)第2次官と中国商務省の李飛次官は両国の供給網(サプライチェーン)を安定的に管理していくことを申し合わせた。同委で供給網の管理が主要な議題となるのは初めて。

 韓中経済共同委員会は韓中間の包括的な経済協力を話し合う枠組みで、両国国交正常化の翌年の1993年から定例開催されている。

 中国はガリウムで世界生産の約9割、ゲルマニウムで約7割を占める。中国が先端半導体の製造に使われる希少金属の輸出規制に踏み切った背景を巡っては、米中対立のなかで自国が高い世界シェアを握る重要鉱物を「武器」として用いる姿勢を示したとの見方が強い。

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