中国人の義父を韓国に連れてきて治療、健康保険料1億ウォン食い逃げ

外国人被扶養者による「健保の食い逃げ」増える
コミュニティーでは「韓国健康保険の活用法」を共有

 このほか、カナダ国籍の60代男性も昨年10月に入国し、被扶養者として登録した後、心臓不整脈の治療を受けて3カ月で出国した。公団負担金は1720万ウォン(約187万円)だった。昨年5月に韓国に入国した80代の米国人男性は、嫁の被扶養者として登録し、慢性腎臓病治療(公団負担金420万ウォン=約45万円)を受けて1カ月で出国した。

 一部の外国人被扶養者による「健康保険の食い逃げ」規模がどの程度のものなのかを測る正確な統計は存在しない。福祉部の関係者は「ここ3年間、外国人被扶養者が韓国に入国して6カ月以内に使用した健保財政の平均額は57億ウォン」という。この保険料が全て悪用されたとは言えないが、年間100億ウォン前後の健保財政のうち相当額が海外に流出していると推測できる。

 これを防ぐため、「国民の力」の朱豪英(チュ・ホヨン)議員と宋彦錫(ソン・オンソク)議員は、外国人被扶養者も韓国国内での滞在期間が6カ月以上でなければ健康保険の加入対象外とする国民健康保険法改正案を2021年に発議した。福祉部は与野党と話し合いを持ち、法案が速やかに可決されるよう促したものの、いまだに国会で議論されていない。同法案が可決されれば、外国人被扶養者約9800人の1年間の健康保険料の基準が強化される。福祉部の関係者は「韓国国内に居住する全外国人を対象とした健保財政は黒字」とし「一部の被扶養者が問題」と述べた。

チョ・ベッコン記者

【表】韓国で健康保険の適用を受ける外国人の数

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