北朝鮮が戦争なら「戦術核も用いて速戦即決」 韓国情報機関  

【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関・国家情報院(国情院)は4日、国会情報委員会の全体会議で、北朝鮮のミサイル発射実験の動向と関連し、「北がもし戦争をするなら、通常兵器と戦術核兵器を結合した短期戦を考えているのは明白だ」と明らかにした。会議に出席した与党「国民の力」の幹事が伝えた。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が地図で韓国の陸・海・空軍の本部がある忠清南道・鶏竜台周辺を指しながら指示を出していた映像が公開されたことに関連しては、先月31日に終了した韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS、自由の盾)」への対応を示したものとみられるが、金正恩氏の行動や北朝鮮の戦力を考えると、戦争を引き起こす場合は長期戦が不可能であると考え、「速戦即決」を目指す強い意思がみられると報告した。

 また「北の海軍力が劣勢な状況で、現在400~800メートル、あるいは1500メートルの上空で爆発実験を続けているが、戦術核の威力を実験することで、今後の韓国に対する挑発時にその方向を予想できる」と指摘した。

 先ごろ行われた巡航ミサイルの発射については、「2発を発射し、北はすべて成功したとしているが、国防部の発表と同様に(国情院も)1発は成功、1発は失敗したと把握している」と説明した。

 金正恩氏の後継者として娘のジュエ氏の名が挙がっていることについては、「現段階でジュエ氏を後継者とみなすのは性急だ」と指摘した。

 国情院はまた7月末に訪朝したロシアのショイグ国防相が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)に対し、中朝ロ合同の軍事演習の開催を正式に提案したようだと明らかにした。

 韓国の旧日本軍慰安婦被害者支援団体の前理事長で国会議員(無所属)の尹美香(ユン・ミヒャン)氏が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)主催の関東大震災犠牲者追悼式典に出席したことについては、日本の情報機関とも協力して何があったのかを確認中だと伝えた。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい