朝鮮総連主催の追悼会に「正義連」理事長も出席していた

正義連の前身は尹美香氏主導の「挺対協」
慰安婦対応を名目に北朝鮮側行事に出席

 市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の李娜栄(イ・ナヨン)理事長が1日、東京都内で反国家団体の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)主催による関東大震災発生100年追悼行事「関東大震災朝鮮人虐殺百年東京同胞追悼会」に出席していたことが分かった。日本の毎日新聞が本紙に提供した映像には、李娜栄理事長が同日の行事で花を手に尹美香(ユン・ミヒャン)議員=無所属=の後ろに立って献花の順番を待っている姿がとらえられている。李娜栄理事長は尹美香議員の後の2020年4月から正義連の理事長を務めている。

【写真】正義連「後援金横領」関連裁判に出席する尹美香議員

 李娜栄理事長の出席は正義連が「関東虐殺100周忌追悼事業推進委員会」に参加しているためと見られる。同推進委は昨年、正義連と「民主社会のための弁護士会(民弁)」「民族問題研究所」「民族和解協力汎国民協議会」「全国民主労働組合総連盟(民主労総)」「韓国労働組合総連盟(韓国労総)」「韓国進歩連帯」などで結成した協議体だ。推進委側は1日の行事で、「(韓日政府は)平和に対する両国市民の努力と熱望を踏みにじり、(韓日および韓米日)軍事同盟に拍車をかけ、周辺国との敵対を強要している」と述べた。

 正義連は日本軍「慰安婦」被害者のための活動を掲げる団体で、その前身は尹美香議員が主導して活動してきた韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)だ。挺対協はかつて、慰安婦問題に対する「共同対応」を名目に北朝鮮関連団体と協力した。尹美香議員は2002年に挺対協事務総長、2008年に挺対協常任代表として訪朝し、日本の慰安婦問題、歴史歪曲(わいきょく)などを取り上げるという北朝鮮側の行事に出席した。2011年には挺対協として金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去を悼む弔電を送った。また、日本で朝鮮総連の教育施設「朝鮮学校」を支援してきた。この過程で、朝鮮総連などとの頻繁な接触が問題になったこともあった。

 正義連になった後の2019年1月には慰安婦被害者の葬儀で市民から受け取った弔慰金の一部を「脱北従業員真相究明および送還対策委員会」「江汀の人々」「THAAD反対金泉対策委員会」などの団体に任意で寄付したりもした。これらの団体はそれぞれ脱北従業員の北朝鮮送還、済州海軍基地設置反対、THAAD(終末高高度防衛ミサイル)設置反対などの活動をしてきた団体だ。

キム・ギョンピル記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=李娜栄(イ・ナヨン)理事長/NEWSIS

right

あわせて読みたい