韓国大法院は朝鮮総連を「反国家団体」認定…民団「北朝鮮の日本支部」

尹美香議員の朝鮮総連主催追悼式出席が波紋

 尹議員が出席した朝鮮総連主催の関東大震災追悼式には、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から「労働英雄」の称号を受けた許宗万(ホ・ジョンマン)朝鮮総連議長なども出席していた。金正恩氏は今年2月、許宗万氏に贈った誕生日を祝う祝電で「親愛する議長同志」「真の革命家」「名望高い活動家」と称賛していた。ある朝鮮総連幹部は韓国政府を「南朝鮮かいらい徒党」と批判している。尹議員はこの表現が適切かどうかを問う現地記者の質問には回答しなかった。一連の過程で尹議員は韓国外交部と駐日韓国大使館から入国手続きの支援や車の提供など便宜を受けていた。ただし尹議員は国会議員の資格で数々の便宜提供を求める際、行事の主催者が朝鮮総連だった事実は伝えていなかった。

 尹議員が国会事務処に送った出張への協力を求める文書を確認すると「関東大震災100周年追悼事業推進委員会が主催する関東大震災朝鮮人虐殺100年東京同胞追悼集会への出席」などの日程が記載されていた。しかし実際の主催団体だった朝鮮総連については文書の中に一切記載されていなかった。それでも尹議員は空港への出迎えや帰国時の送迎などで車の支援を要請していた。問題はこの文書の提出を受けた国会事務処が行事の実態をしっかりと確認しないまま外交部にこの要請を伝えた点にある。関東、東京などの言葉が北朝鮮式のハングル表記で記載されていたにもかかわらず、国会も外交部もいずれも朝鮮総連主催行事であることを認識できなかった。これらの点も「職務怠慢に近い」との指摘を受けている。

 韓国外交部の朴振(パク・チン)長官は同日国会で「外交活動のための公務による国外旅行なので、(国会事務処で)その指針に沿って車の支援など協力を行ったのだろう」「(朝鮮総連の行事だったことを)知っていればやらなかった」と証言した。李光宰(イ・グァンジェ)国会事務総長は「党所属の場合は党の代表の許可を得てから行くが、無所属なので多少の空白があったようだ」とコメントした。

ウォン・ソンウ記者、キム・スンジェ記者

【表】韓国で反国家団体に指定されている在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)

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