サッカー：キム・ミンジェ、アジア人DFで初のバロンドール候補に

　「鉄柱」キム・ミンジェ（27）＝FCバイエルン・ミュンヘン＝にもう一つの「初」が付いた。キム・ミンジェは7日、サッカー専門誌「フランス・フットボール」が発表したバロンドール候補30選手の1人になった。候補にはキム・ミンジェをはじめ、リオネル・メッシ（36）＝インテル・マイアミ＝、アーリング・ハーランド（23）＝マンチェスター・シティFC＝、ハリー・ケイン（30）＝FCバイエルン・ミュンヘン＝などが名を連ねている。アジア人のDFが候補になったのはキム・ミンジェが初めてだ。これまで韓国人選手としては薛琦鉉（ソル・ギヒョン、2002年）、朴智星（パク・チソン、2005年）、ソン・フンミン（2019・2022年）が候補になったことがある。韓国以外のアジア人選手としては、日本の中田英寿（1998・1999・2001年）、イラクのユニス・マフムード（2007年）などが候補に選ばれたが、まだDFはいない。

【写真】セリエA最優秀DFのトロフィーを持って帰国したキム・ミンジェ

　攻撃が重要で華麗なプレーが注目されるサッカーというスポーツの特性上、DFがこの賞を受賞したり、候補になったりするのは容易ではない。DFがバロンドールを受賞したのは2006年のファビオ・カンナヴァーロ（49）だけだ。今年候補になった30選手のうちDFはキム・ミンジェ、ルベン・ディアス（26）、ヨシュコ・グヴァルディオール（21）＝以上、マンチェスター・シティFC＝の3人のみ。ソン・フンミン（31）＝トッテナム・ホットスパーFC＝は昨年のバロンドール最終11位でアジア人選手最高記録を出したが、今年は候補に挙がらなかった。今年の授賞はメッシが有力視されている。昨年10月にカリム・ベンゼマ（35）＝アル・イテハド＝が2022バロンドール受賞者に決まり、その後、サッカー・ワールドカップ（W杯）カタール大会が開かれたが、メッシが祖国アルゼンチンの優勝をけん引したからだ。メッシは歴代のバロンドール最多受賞（7回）記録を持っている。最終的な受賞者は来月31日に決まる。

　フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」はこの1年間で最も優れたサッカー選手を選び、バロンドール賞を授与している。バロンドールとはフランス語で黄金のボールという意味で、1956年に創設された。

キム・ミンギ記者