韓国最大野党代表「国防相の弾劾を」 海兵隊員殉職事件の捜査で

【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は11日、海兵隊兵士が7月に水害現場で行方不明者を捜索中に急流にのまれて死亡した事件を巡り、李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官の弾劾を推進すると表明した。

 李在明氏は「国防部長官の弾劾は国民の命令」と述べ、「長官を解任せよという国民の要求を拒否した」「国民の命令にあらがった」などと尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を批判した。

 李鐘燮氏が事件の捜査に違法に介入した事実が国会の対政府質疑で明るみになったとしながら、「それでも大統領が長官を解任しなかったのは、捜査の外圧が大統領の指示だったことを自ら証明したもの」と主張した。与党「国民の力」に対しても「真実までも隠蔽(いんぺい)する長官をかばっている」と反発。共に民主党は国民の望み通り徹底して真相を究明すると強調した。

 李在明氏は先月31日から尹政権に対する抗議のハンガーストライキを続けている。

 共に民主党が尹政権の閣僚の弾劾を進めるのは、昨年10月のソウル・梨泰院での雑踏事故で責任を問われた李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官に次いで2例目。憲法裁判所は今年7月に李祥敏氏の弾劾訴追を棄却した。

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