少年隊・SMAP・嵐…ジャニーズ事務所アイドル、日本の大衆文化そのものだった

SMAPが「国民的アイドル」になり
バラエティー・ドラマにまで活躍の場広げる
嵐は天皇即位祝賀式典で歌唱も

 日本の芸能界には「ジャニーズ事務所のアイドルがいなければ番組が回らない」という話がある。「ジャニーズ事務所は日本の大衆文化の全てだ」という評価まであるほどだ。大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は「韓国の女性アイドルたちが日本に盛んに進出している反面、男性アイドルたちはそれほど進出できていなかった。日本の芸能界を掌握しているジャニーズ事務所の影響があるという話は業界で有名だ」「ジャニーズ事務所の絶対的な位置付けのため、誰も内部における公然の性加害問題などについて、むやみに取り上げたり指摘したりすることはできなかっただろう」と語った。

【表】ジャニー喜多川氏と性的搾取問題(1964年~2023年)

 ジャニーズ事務所は3人組アイドルグループ「少年隊」(1985年デビュー)、7人組アイドルグループ「光GENJI」(1987年デビュー)など、1980年代にデビューした独特なコンセプトのダンスグループが大きな人気を集め、日本で有数の男性アイドル芸能事務所として位置付けられた。1987年にデビューした「韓国型アイドルの原型」ソバンチャ(消防車)は、バク転などアクロバット的な振り付けでスターダムにのし上がった少年隊をモデルにして作られたと言われている。1988年に結成された5人組グループ「SMAP」は「国民的アイドル」の仲間入りを果たした。少年隊など従来のアイドルグループの神秘主義をやめ、バラエティー番組やドラマに出演するなど、身近で気さくなイメージを前面に押し出した結果だ。SMAPのメンバーで「視聴率の帝王」と呼ばれた木村拓哉は「キムタク・シンドローム」を巻き起こした。また、別のメンバーの草なぎ剛は2002年『愛の唄 ~チョンマル サランヘヨ~』という曲で韓国デビューし、知韓派を代表するタレントになった。韓国では、日本の漢字を韓国語式に発音した芸名「チョナン・カン」として知られている。

 1999年にデビューした5人組アイドルグループ「嵐」は親しみやすいイメージと共に、家族のような雰囲気を感じさせる強いきずなで大衆の心をとらえた。メンバー全員が40代前半(1980-1983年生まれ)になった今も中高校生たちに広く愛されていると評価されている。2019年11月には現在の天皇の即位祝賀式典で奉祝曲を歌唱して話題を集めた。メンバーの松本潤は日本の大ヒット恋愛ドラマ『花より男子(だんご)』に出演し、韓国でも大変な人気を集めた。日刊ゲンダイなどの現地メディアは11日、松本潤が同ドラマで恋人役を演じた女優・井上真央と来年初めにも結婚するだろうと報じた。

リュ・ジェミン記者

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