プロ入団の見返りに金品授受、サッカー元韓国代表・崔兌旭氏ら10人起訴

 「プロサッカーチーム入団不正」事件を捜査してきたソウル中央地検は安山グリナースFCの李鍾桀(イ・ジョンゴル)元代表など10人を違法な金品授受で起訴した。起訴対象には崔兌旭(チェ・テウク)元サッカー韓国代表チームコーチも含まれている。崔氏は2002年韓日W杯ベスト4当時の韓国代表選手で、昨年のカタールW杯にもコーチとして参加した。

 李鍾桀元代表は選手の父親から5000万ウォン(約553万円)相当の高級外車を受け取った疑いが持たれている。李元代表はサッカー選手のプロチーム入団を仲介するエージェントのC氏(36)から高級時計や現金など2700万ウォン相当を受け取った疑いも持たれている。

 安山グリナースのイム·ジョンホン元監督もC氏から選手入団の見返りとして4500万ウォンを受け取ったほか、「息子を入団させる」と選手の父親に持ちかけ、6000万ウォンをだまし取った疑いが浮上している。

 崔兌旭元韓国代表コーチは、教え子だった選手の安山グリナース入団の見返りに、C氏を通じて李鍾桀元代表とイム·ジョンホン元監督に2000万ウォンを渡した疑いが持たれている。

 この事件は検察がC氏を詐欺容疑で捜査していたところ、手がかりをつかんだものだった。C氏がある選手をプロチームに入団させると偽り、2000万ウォンを受け取った容疑について、警察は今年5月、送検を見送ったが、検察が再捜査で入団不正を指摘したという。その後の捜査でC氏がプロチーム関係者らに計1億2900万ウォンを渡していたことが明るみに出た。

 検察関係者は「プロチーム入りの見返りとして金品がやり取りされる構造的な犯罪が明らかになった」と明らかにした。

イ・ミンジュン記者 

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