韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が「福島汚染水海洋投棄糾弾大会」を終えた後、同党の議員らと一緒に刺身店で食事をしたことと関連、「ケッタル(改革の娘)」たちと呼ばれる李在明代表の過激な支持者たちは「何が問題なのか」という反応を見せている。だが、彼らはユーチューバーの「tzuyang(ツヤン)」=本名:パク・ジョンウォン=さんが水産物の大食い動画を公開した時は「この時期に水産物を大食いするのか」と批判していた。
【写真】福島原発汚染水放出後にタラバガニ16人分食べて大炎上…大食いユーチューバーのtzuyangさん
共に民主党などが12日に明らかにしたところによると、李在明代表は汚染水海洋放出1週間目であり、同代表がハンガーストライキを始める前日の先月30日、木浦市内のある刺身店で食事をしたとのことだ。
刺身店の経営者が交流サイト(SNS)に李在明代表をはじめとする共に民主党議員たちの記念写真を掲載したことから、こうした事実が明らかになった。李在明代表は食事を終えた後に、「『共に生きる世の中』〇〇刺身店さん、本当においしかったです。ごちそうさまでした」という直筆のメッセージを書き残した。
与党・国民の力のキム・ミンス報道官は11日の論評で「自己欺瞞(ぎまん)者。李在明代表は自身も信じない行動で国民をだました」「李在明代表の『福島汚染水』は自身の犯罪疑惑に対する防弾用であり、何が何でも『尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権退陣運動』をするための手段に過ぎなかったことが明らかになった」と述べた。
国民の力のチェ・ヒョンチョル常勤副報道官も同日の論評で、「共に民主党代表と指導部も安心して食べる水産物、もう心配する必要はない」「李在明代表と共に民主党は水産物に対する怪談(デマ)扇動に熱を上げていたが、自分たちは糾弾デモの後で刺身を食べ、直筆メッセージまで残すなど、つじつまが合わない姿にあきれるばかりだ」と言った。
国民の力側の批判に対して、李在明代表のファンサイト「在明の村」やインターネット・コミュニティー・サイトの「李在明ギャラリー」などでは、「誰が韓国の水産物を食べるなと言ったのか」「李在明代表は汚染水海洋放出に反対しただけで、刺身店に行くなと言ったことはない」などと反論した。
そして、刺身店訪問に関する李在明代表批判記事のリンクを共有し、「善意の書き込み」運動も展開している。
ただし、一部の支持者は「汚染水を海洋放出してから1週間で刺身を食べたそうだが、言葉がない」「いや刺身店の経営者も木浦の人なら全羅道出身者だろうに、なぜあんな情報提供をしたのか」などのコメントも寄せている。
一方、共に民主党系のネットユーザーたちは、ユーチューバーtzuyangさんが先月25日に水産物大食い動画をアップした時は「汚染水につかった水産物の大食いをするな」「水産物を大きく宣伝して、日本のハイボールの宣伝もしていらっしゃる。常識を持て。時期が時期なんだから」「日本が福島放射能汚染水を捨てているのに、突然、海産物を食べ、日本の酒を飲みながら宣伝する理由は?」などのアンチコメントを投稿した。「在明の村」にも「tzuyangのチャンネル登録を取り消す」などの書き込みがあった。
tzuyangさんはアンチコメントの洗礼を浴びながらも、今月2日にソウル市松坡区の可楽市場を訪れてタラバガニの大食いをした。これに対して保守系ネットユーザーたちは「韓国の漁業関係者や水産業者を応援する『愛国大食い』」と声援を送っている。
キム・ミョンイル記者