■李在明一本化は30秒説明、尹錫悦一本化は4分批判
大庄洞事件以外に、第3労組は当日のPD手帳の他の部分についても問題提起した。
第3労組は「李在明、金東ヨン(キム・ドンヨン)両氏の候補一本化については肯定的な説明だけを行い、尹錫悦、安哲秀(アン・チョルス)両氏の候補一本化には4分以上もかみついた」とし、「安候補が尹候補を非難した過去の発言まで紹介する場面ではぞっとする悪意まで感じた」とした。
実際に当時の映像を見ると、PD手帳は李在明、金東ヨン候補の一本化については30秒間取り上げた。2人が手を握って登場する場面から始まり、合同遊説を行う場面で終わる。
一方、尹錫悦、安哲秀両氏の候補一本化については4分間取り上げた。安候補が尹候補を批判する場面から始まる。 そこには「大統領選完走の意向を数回表明した国民の党の安哲秀候補は尹錫悦候補を批判してきた」というナレーションが入る。両氏の一本化が実現した後の反応にも触れた。特に国民の党のウェブサイトで党員の反発が続いたとし、「李在明に乗り換えよう」「番号1番の李在明候補支持します」などという文言が映し出された。
このほか、検察改革に対する両候補の公約比較でも過去の政権が検察出身者を重用したことによる副作用に対する説明を集中的に扱ったと批判した。第3労組の声明について、MBC側のコメントは得られなかった。
李佳泳(イ・ガヨン)記者
【写真】選挙前日に「国民の党の一部党員は共に民主・李在明候補支持を宣言」と報道(MBC『PD手帳』2022年3月8日放送)