韓日・日韓議連 東京で合同総会「対話と交流で対立解消を」

【東京聯合ニュース】超党派の国会議員でつくる韓日議員連盟と日本側の日韓議連は15日、東京の衆議院第1議員会館で合同総会を開催した。総会には、前日に訪日した韓日議連所属の与野党議員37人と日韓議連の議員約60人が出席した。

 韓日議連会長を務める与党「国民の力」の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員と日韓議連会長の菅義偉前首相は開会式で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相の「シャトル外交」再開などにより韓日関係が大きく改善されたと評価し、さらなる協力強化が必要だと強調した。

 鄭氏はあいさつで、尹大統領の3月の訪日で韓日関係の全面的な正常化が実現したとしながら、互いの努力で韓日の対立を解消しようと提案。1998年の金大中(キム・デジュン)・小渕宣言(韓日共同宣言)から25周年を迎え、韓日両国が北東アジアの平和と繁栄を先導するパートナーになろうという約束を反すうしてほしいと述べた。

 当時の小渕恵三首相は韓日共同宣言で植民地支配への「痛切な反省と心からのおわび」に言及。金大統領は不幸な歴史を克服し、善隣・友好・協力に基づいた未来志向的関係を発展させることが求められると表明した。

 菅前首相は、韓日首脳の頻繁な対面により政府と民間の双方で両国間の協力が幅広く進められているとして、人的往来が活発になっている現在の流れは非常に望ましく、うれしいと述べた。

 また、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対応し、安全保障面で韓日、韓米日の戦略的連携を強化することが重要だと強調。米大統領山荘キャンプデービッドで先月開かれた韓米日首脳会談で、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力強化に合意したことは非常に意味があると評価した。

 さらに、韓国と日本はパートナーであり、互いに切磋琢磨(せっさたくま)し協力してこそ地域の平和と繁栄に意味ある貢献ができるとして、韓日関係の発展は地域全体に利益をもたらすと述べた。

 両国の国会議長も、韓日議員交流は両国間の理解を深め、信頼を築くのに役立つと力説した。

 金振杓(キム・ジンピョ)国会議長は、金栄珠(キム・ヨンジュ)副議長が代読したあいさつで「両国間の懸案を完全に解決するためには、両国国民の理解と同意を得る過程を忠実に踏むことが重要だ」とし、「十分な国民的合意なしに推進した政府間合意が、むしろ両国関係に悪影響を及ぼしたこともあるという事実を忘れてはならない」と指摘。「両国議員連盟は議会間の対話と協力を拡大する一方、若者たちと意志疎通する努力をしなければならない」と呼びかけた。

 細田博之衆院議長は、日本人拉致被害者問題の早期解決をはじめとするさまざまな課題の解決のため、両国は互いに必須不可欠な隣国として、幅広い分野での協力によって韓日関係が発展すれば両国国民にとって大きな利益になるだろうと提言した。

> 両国の議員は六つの常任委員会に分かれて18の議題について討論した後、共同声明を採択する予定だ。

 韓日議連幹事長を務める最大野党「共に民主党」の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は基調演説で、歴史問題や東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出などについて指摘し、日本に態度の変化を求めた。

 韓日・日韓議連の合同総会は両国で交互に開催される年次会合。新型コロナウイルスの影響で2年連続で開催が見送られ、昨年3年ぶりにソウルで開催された。

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