正恩氏にロシアがドローン贈呈 韓国政府「安保理決議違反の可能性」

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は18日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)がロシアを訪問した際にロシア側からドローンを贈られたことに関し、「北とのすべての武器取引、北に対するすべての産業用機械類および運送手段など禁輸品の直接、間接の提供を禁止する国連安全保障理事会の決議に違反する可能性が高い」と指摘した。

 また「すべての国連加盟国は安保理の対北制裁決議を徹底的に順守する義務がある」とも強調した。

 そのうえで「政府は安保理決議に露骨に違反し、韓国の安保を重大に脅かす行為に対して厳重に警告し、米国を含む友好国との協力を強化しながら対応措置を取る」と述べた。

 タス通信によると、ロシア沿海地方のコジェミャコ知事が17日(現地時間)、金正恩氏に沿海地方で生産された防弾服や自爆ドローン5機、垂直離陸機能を備えた偵察用ドローン1機などを贈呈したという。

 金正恩氏のロシア訪問には、軍序列1位の李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長など安保理決議で海外渡航が禁止されている人物が多数同行するなど、決議違反に該当する行為があったとの指摘が出ている。

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