李代表は最小限の輸液治療以外には飲食を一切しないという。医療陣は食事は取らなければならないと勧告したが、李代表は断食を続けるとして、食事を拒否している状況だ。民主党の権七勝(クォン・チルスン)首席広報は「長期間の断食で身体機能がかなり低下したというのが医療陣の所見だ」と述べた。
緑色病院は03年、梁吉承(ヤン・ギルスン)源進職業病管理財団理事長の主導で設立された。1980~90年代で最悪の労働災害とされる源進レーヨン問題の被害者を支援していた源進財団が労働災害、職業病専門総合病院として開院したのだ。病院発展委員会には全国民主労働組合総連盟(民主労総)、韓国労働組合総連盟(韓国労総)の委員長が共同委員長として参加している。梁理事長は李代表が京畿道知事として在任中の21年、京畿道労働政策諮問委員会の民間委員として参加した。野党関係者は「国家暴力による被害者、難民など医療サービスから疎外された人々のための病院が緑色病院だ」と話した。
しかし、李代表が有名病院ではなく緑色病院を選んだのには他の理由もあると分析されている。医療関係者は「李代表の敏感な健康情報の流出を防ぎ、取材陣などの病院への出入りを規制するため、どうしても野党と密接な関係にある病院が有利だと判断したのだろう」と述べた。李代表入院のニュースが伝わると、民主党支持層は緑色病院に後援金を送る運動を展開した。関心が集中すると、同病院のウェブサイトが一時接続できなくなった。
ウォン・ソンウ記者