現代自動車労組が賃上げ合意案可決 5年連続スト回避

【蔚山聯合ニュース】韓国自動車大手の現代自動車の労働組合は18日、組合員4万4643人を対象に、賃上げなどに関する今年の団体交渉暫定合意案の賛否を問う投票を行った結果、投票者3万8603人のうち2万2703人(58.8%)の賛成により可決されたと発表した。これにより、同社労使は2019年から今年まで5年連続でストライキを経ることなく交渉妥結に至った。

 今年の合意案には基本給11万1000ウォン(約1万2400円)の引き上げ、成果給300%プラス800万ウォン、激励金100%プラス250万ウォン、伝統市場商品券25万ウォン、株式15株の支給などが盛り込まれている。基本給の引き上げ幅が11万ウォンを超えたのは今回が初めて。技術職(生産職)で800人を新規採用することや、出産・育児支援を拡大することでも合意した。

 5年連続のストなし妥結は1987年の同社労組設立以来で初となる。

 労組は2019年から22年にかけ、韓日間の貿易紛争や新型コロナウイルス流行の影響、ロシアとウクライナの戦争リスク、車載半導体不足の継続などを踏まえてストを行わなかった。

 今年は過去最高の業績に見合った賃上げが組合員に支持された。同社の連結営業利益は22年10~12月期から23年4~6月期まで3四半期連続で過去最高を更新している。

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