任期の83%過ぎた共に民主・崔康旭議員に失職相当刑、これは正義なのか【9月19日付社説】

 韓国大法院はチョ・グク元法務部長官の息子のために虚偽のインターン確認書を作成した疑いで起訴された民主党の崔康旭(チェ・ガンウク)国会議員について、懲役8月、執行猶予2年の二審判決を支持する決定を下し、判決が確定した。これで崔議員は失職した。起訴から3年8カ月が経過した。裁判所の判決が遅れたため、崔議員は4年の任期を既に3年4カ月務めた。任期の83%に相当する。

 今回の事件は崔康旭議員が働いていた法務法人でチョ元長官の息子がインターンとして実際に働いていたかどうかを調べれば良い簡単な事案だった。ところが一審に約1年、二審に1年4カ月をそれぞれ要し、大法院での審理にも1年3カ月かかった。大法院で争点になったのは、チョ元長官の妻が管財人に隠匿を指示して預けたパソコンから確保したハードディスクを証拠として採用できるかどうかだった。このハードディスクから崔議員が作ったとされる虚偽のインターン証明書が発見された。しかし、これも判断がそれほど難しいわけではなかった。二審は「チョ元長官の妻がハードディスク隠匿を指示したのは、事実上処分権限まで与えたものだ」とし証拠能力を認めた。常識的な判断であり、大法院の判断も同じだった。ところが、それだけの判断に1年3カ月も要した。

 裁判長は呉経美(オ・ギョンミ)大法官が務めた。革新系判事の集まりである国際人権法研究会出身だ。 呉大法官は当初、最高裁1部に割り当てられたこの事件の結論を1年ほど出さなかったが、6月になって大法官全員が加わる全員合議体(大法廷)に事件を移管した。それでようやく結論が出たのだ。事件の処理を意図的に遅らせたのではないかという疑念を払拭できない。呉大法官は今年5月、国民の力議員の会計担当者に対する罰金1000万ウォンを刑を確定させ、議員職を失わせた。二審終了から3カ月後のことだった。しかし、民主党議員の事件には1年3カ月かかった。大法院の判決が公正だと考える国民はどれほどいるだろうか。

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  • ▲チョ・グク元法務部長官の息子に虚偽でインターン証明書を発給したとして起訴された共に民主党の崔康旭議員は大法院判決で失職した/NEWSIS

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