金正恩氏が19日夜に平壌到着 出発から10日間の訪ロ

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が19日夜に専用列車で平壌に到着したと報じた。党と政府、軍の幹部が「朝ロ(ロ朝)親善の強化発展史において永遠に輝く不滅の対外革命活動を行った金正恩同志を出迎えた」と伝えた。

 平壌駅には金徳訓(キム・ドクフン)首相や趙甬元(チョ・ヨンウォン)党書記、崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長らが顔をそろえ、朝鮮人民軍の名誉衛兵隊(儀仗隊)による行事も行われた。金正恩氏の帰りを待ちわびた群衆の歓迎で駅はわき立ったという。

 金正恩氏は10日に専用列車で北朝鮮を出発。13日にロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で同国のプーチン大統領と首脳会談を行った。ロシアの軍事技術と引き換えに北朝鮮の通常兵器を供与する方向で話し合いをしたとみられている。

 15日はハバロフスク地方コムソモリスクナアムーレで戦闘機を生産する工場を視察し、最新鋭戦闘機「スホイ57」が飛行する様子を見守った。

 16日にはウラジオストク近郊の空軍基地でロシアが誇る極超音速ミサイル「キンジャル」と核搭載可能な長距離戦略爆撃機を視察。海軍施設も訪れ、ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート艦や長距離巡航ミサイル「カリブル」などの説明を受けた。

 金正恩氏は17日にウラジオストクのルースキー島にある極東連邦大を訪問し北朝鮮留学生らと会い、近くの食品産業施設などを視察した後、帰国の途に就いた。

 平壌出発から到着まで9泊10日の訪問日程だった。18日早朝にロ朝国境を通過してから平壌に到着するまでは2日近くを要した。

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