(アンカー)
韓国の大学修学能力試験(修能=大学入学共通テストに相当)の出題に加わった現職教師24人が予備校に問題を販売していたことが明るみに出ました。中には5億ウォン(約5,600万円)を受け取っていた教師もいました。韓国教育部は教師24人、予備校21カ所を告訴または告発しました。パク・チェフン記者がお伝えします。
(記者リポート)
予備校業界との癒着が大学入試の公正性を傷つけた可能性について、教育部次官が謝罪しました。
(張商允=チャン・サンユン=教育部次官)
「公正性を確保しようと努力したのかという部分については、(中略)とても申し訳ありませんでした」
(記者リポート)
教育部による調査の結果、大学修学能力試験や模擬評価(試験の難易度を調整するために行う模擬試験)の出題に参加し、予備校に問題を販売した現職教師は24人に達します。謝礼は最高で5億ウォン近くに上ることが確認されました。教育部は厳しい法的措置を取るとしています。
(張商允・教育部次官)
「容疑、金銭の授受額などに基づき、総合的な法律検討を経て、24人の教師を告訴または告発することを決めました」
(記者リポート)
問題の教師から問題を買い取った予備校21社も告発する方針です。受験生は脱力感を訴えています。
(志望校以外の大学に通いながら別の大学を目指す受験生)
「問題を受け取った学生と受け取っていない学生がいて、もし事実ならば有利、不利が存在するのではないかとは思います」
(記者リポート)
教育部は今年の大学修学能力試験では予備校に問題を売った人物を出題から排除すると説明しています。TV朝鮮のパク・チェフンがお伝えしました。