逮捕同意案採決の前日に「不逮捕特権放棄」の約束を破った共に民主・李在明代表

 共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が20日、21日に予定される自分の逮捕同意案採決に関連し、否決させるべきだと主張した。李代表は今年6月、交渉団体(院内会派)代表演説で再び「不逮捕特権放棄」を約束したが、それを3カ月で反故にした。

【表】逮捕状が請求された李在明代表の主な容疑一覧

 20日で21日目をハンストを病床でも続けている李代表はフェイスブックに「検察独裁の暴走機関車を止めてください」と題する原稿用紙約10枚分の投稿を行った。李代表は「明らかに不法、不当な今回の逮捕同意案の可決は政治検察の工作捜査に弾みをつけるものだ」とし、「検察の令状請求が正当でなければ、三権分立の憲法秩序を守るために国会の決断が必要だ」と書いた。その上で「検察は今、捜査ではなく政治を行っている。可決すれば党分裂、否決すれば弾除けだと決めつける卑怯な手だ」として「わなが誤ったものならば、避けるのではなく粉砕しなければならない」とも主張した。

 逮捕同意案の本会議での採決を翌日に控え、党内世論が分かれる中、事実上「否決」を公式に要請したのだ。李代表側関係者は、「李代表は『言葉を変える』ことに対する負担よりも、民主党分裂を助長する検察の政治工作を遮断する必要があると考えた」と述べた。

 予想外の「否決要請」で李在明支持・非李在明支持の両派とも計算が複雑になった状況だ。20日午後に招集された民主党議員総会では30人が発言し、「政治検察に振り回されてはならない」という主張と「防弾の沼に陥るだろう」という主張が出た。「否決」を党議決定しなかった。非主流派の重鎮議員は「李在明支持の指導部は『否決』の党内世論をつくりたがっているが、李在明個人を救うために党が死ぬ道に進もうというのか」と反発した。

 与党国民の力の金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表は「(李代表は令状審査に)堂々と歩いていくと言っていた」とし、「国民をだました」と指摘した。与党は「李在明逮捕同意案可決、首相解任勧告案否決」」の原則で21日の本会議に国務委員まで出席させることを決めた。

金慶和(キム・ギョンファ)記者

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