「金正恩総書記の帽子のサイズが分からない…」 北朝鮮駐在のロシア大使が明かした苦労話

 ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行うため北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記がロシアを訪問する際、金総書記の頭のサイズを調べるため北朝鮮駐在のロシア大使が苦労したとの逸話が公開された。

【写真】ショイグ露国防相からロシア伝統の冬用帽子をプレゼントされた金正恩総書記

 ロシア沿海地方のニュースサイト「Prima Media」によると、北朝鮮駐在ロシア大使館のアレクサンドル・マツェゴラ大使は先日、ロシアを訪問する金総書記にロシア政府が帽子をプレゼントするので頭のサイズを確認するよう指示を受けた。

 マツェゴラ大使はこの任務は不可能と考えたという。権威的で閉鎖的な北朝鮮社会で国家元首の頭のサイズを調べてほしいと求めることなど「想像もできないこと」だったからだ。

 ロシア大使館はマツェゴラ大使と金総書記が並んで撮影した写真から金総書記の頭のサイズを推定した。

 マツェゴラ大使はロシア国営メディアとのインタビューで「私は頭が非常に大きいが、私と金委員長が一緒に撮影した写真を見た大使館職員が『金委員長の頭は少し小さい』と考え頭のサイズを推測した」と説明した。

 金総書記が今月12-17日にロシアを訪問した際、ロシアのショイグ国防相は大きな耳当てが付いたロシア伝統の冬用の帽子をプレゼントした。

 マツェゴラ大使によると、金総書記はプレゼントされた帽子がとてもお気に入りで、自ら帽子をかぶった写真を北朝鮮の主要メディアに掲載するよう指示したと言う。

 金総書記はこれ以外にもロシア滞在中にさまざまなプレゼントを受け取った。

 プーチン大統領は13日に極東アムール州ボストチヌイ宇宙基地で行われた首脳会談の際、金総書記にロシア製の最高級騎兵銃と宇宙飛行士用の手袋をプレゼントした。

 金総書記は沿海州のロシア太平洋艦隊を視察する際などもロシア軍艦艇の模型、防弾服、5機の自爆ドローン、垂直離陸機能を持つ偵察用ドローン1機などをプレゼントされた。

 さらに熱画像カメラでも探知されない特殊服のセット、ロシアの画家が描いた平壌全景の絵なども受け取った。

キム・ミョンイル記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲金正恩総書記/朝鮮中央通信
  • 「金正恩総書記の帽子のサイズが分からない…」 北朝鮮駐在のロシア大使が明かした苦労話

right

あわせて読みたい