韓国国会 韓悳洙首相の解任建議案を可決=憲政史上初

【ソウル聯合ニュース】韓国国会は21日の本会議で、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の解任建議案を賛成175人、反対116人、棄権4人で可決した。

 解任建議案は在籍議員(297人)の過半数が賛成すれば可決される。採決は無記名の電子投票で行われた。

 与党「国民の力」の議員が反対する中、議席の過半数を握る最大野党「共に民主党」や「正義党」など野党議員が賛成票を投じた結果とみられる。

 共に民主党は、ソウルの梨泰院で159人が死亡した雑踏事故やボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」で混乱が続いた問題、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出問題、水害による行方不明者を捜索中だった海兵隊兵士の殉職事件などの責任を問い、18日に韓氏の解任建議案を国会に提出した。

 首相の解任建議案が国会で可決されたのは今回が初めて。

 ただ、国会の解任建議は拘束力を持たず、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がこれを受け入れる可能性は低い。尹大統領はこれまでに国会で可決された朴振(パク・ジン)外交部長官、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官に対する閣僚解任建議も受け入れなかった。  

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