李在明代表は今も「断食中」だという。9月18日から李代表が入院している緑色病院の院長は「電解質を供給する最小限の輸液治療のみを行っている」と言った。食塩水やブドウ糖の輸液のみを投与しているかのように聞こえる。ある家庭医学の専門医師は「長期の断食患者にはブドウ糖、脂質、アミノ酸が入った『3チャンバーバッグ』のような栄養輸液を投与するのが正解」と語った。病院も、李代表側も、輸液の処方に関する情報を公開しなかった。
李在明代表は、出退勤ハンストをしながら検察の取り調べを受けた。9月20日にも原稿用紙およそ10枚分のコメントをフェイスブックにアップロードした。人並外れている。
断食は数十年にわたり、韓国において「名誉毀損」されてきた。韓国国民は分からなくても分かっていても知らぬふりをした。「大義」を尊重したからだ。「李在明断食」を巡って以前よりも疑念やあざけりが多くなったのは、出発点が「大義」だと思っている人が少ないからだ。
ハンストの期間中、水と塩のほかに何かを食べたことがあるか、ないか、「最小限の輸液」とは「基礎的輸液剤」のことを言っているのか「栄養輸液」のことを言っているのか、そういう輸液の投与を受けながら飲食を断つことも断食と呼んでいいのか、野党代表がまず答えてほしい。ハンストは「弱者の最後の闘争手段」だ。強者は、そういう武器を盗み、毀損してはならない。やむを得ず使うのであれば、より一層透明にやるべきだ。それが最小限の廉恥というものだ。
朴垠柱(パク・ウンジュ)副局長兼エディター