ロシア黒海艦隊の拠点にウクライナのミサイルがまたも命中…砲煙に包まれたクリミア半島

 ウクライナ軍がロシア海軍の黒海艦隊本部に攻撃を加えるなどクリミア半島で攻勢を続けている。フランス通信(AFP)などは23日(現地時間)、ウクライナ軍が同日の声明で「前日(22日)クリミア半島セバストポリにあるロシア黒海艦隊本部にミサイル攻撃を行い、ロシア海軍幹部が死亡するなど死傷者は数十人に上る」と主張したと報じた。

【動画】ウクライナ軍のミサイルが命中、黒煙が噴き上がるロシア黒海艦隊本部

 ウクライナ軍は22日、ロシア黒海艦隊本部にミサイル攻撃を行った。ネットには今回ミサイル攻撃があったセバストポリの様子の撮影された映像が公開されている。映像を見ると、ロシア黒海艦隊本部が黒い煙に包まれており、しばらくするともう1発のミサイルが建物に命中し大きな爆発音が聞こえた。現場にいた人たちは避難したりその場に座り込んだりしている。

 セバストポリのミハイル・ラズボジャエフ市長は「敵(ウクライナ軍)は黒海艦隊本部にミサイル攻撃を加えた。破片はルナチルスキー劇場周辺などに落下した」と伝えた。ラズボジャエフ市長は「今後さらに新たな攻撃が行われるだろう」として住民に「サイレンが鳴ったら防空壕(ごう)に避難せよ」と呼びかけた。

 ロシア国防省も声明で「防空システムにより5発のミサイルを撃墜したが、セバストポリ市内にある海軍艦隊の歴史的な本拠地が損傷した」と明らかにした。

 一方でロシアが主張する被害状況はウクライナ側の発表とは異なる。ロシア国防省は当初「1人の兵士が犠牲になった」と発表したが、直後に「死亡ではなく行方不明」と訂正した。ウクライナ側は「指揮官を含む数十人が死傷」と主張しているが、これに対してロシア軍は反論していない。

キム・ジア記者

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  • ▲ウクライナ軍のミサイル攻撃を受け黒い煙に包まれたロシア黒海艦隊本部/X(旧ツイッター)

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