60代旭日旗男の頭をれんがで殴った40代脱北者の男、裁判員裁判で懲役3年=議政府地裁

60代旭日旗男の頭をれんがで殴った40代脱北者の男、裁判員裁判で懲役3年=議政府地裁

 今年3月に旭日旗を身に着けて歩いていた60代男性をれんがで暴行した脱北者の男(40代)に対する国民参与裁判(裁判員裁判に相当)で、議政府地裁はこのほど、被告の男に懲役3年を言い渡した。殺人未遂罪は認めず、特殊傷害罪を適用した。裁判は被告の求めにより国民参与裁判で進められた。

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 3月2日午後2時15分ごろ、京畿道坡州市の金村市場で被告が60代男性を暴行する事件が起きた。被害者の男性は当時、旭日旗と「アリガト、チョウセンジン」と書かれた旗を持って徘徊していた。

 焼酎を飲んだ状態で男性を発見した被告は「あなた親日派なのか、何をしているのか」と尋ね、男性が「チョウセンジンのやつらめ」などと答えると、被告はれんがで男性の頭部を殴った。被告は倒れた男性に対し、さらに石で暴行を加えた。男性は全治6週間のけがを負った。

 被告の弁護人は男性の行動を見て偶発的に犯行に及んだ点、被害者が意識を失っておらず、治療費が約60万ウォン(約6万7000円)である点を挙げ、殺人未遂罪の適用は行き過ぎだと主張した。

 国民参加裁判の陪審員9人は4人が殺人未遂罪で有罪と判断したが、5人は殺人未遂罪については無罪とし、特殊傷害罪を適用すべきとした。裁判所は陪審員評決を総合し、被告の特殊傷害罪だけを認め、懲役3年を言い渡した。

イ・ジュヨン記者

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