韓国と日本が争うのは互いに似ているから【書評】

韓国と日本が争うのは互いに似ているから【書評】

【新刊】李河遠(イ・ハウォン)著『令和時代の日本探検』(博英社刊)

 韓国人の父親と日本人の母親の間に生まれた政治家が「韓国人と日本人は顔が似ていて、互いに相手が自分と同じ感覚を持っているだろうと信じているから争う」と語った。著者はこの言葉を聞いて「韓日が真に和解すれば理想的な隣人同士になれるだろう」と思ったという。

 2018年から3年間、新聞社の東京支局長を務めた著者は、記事の洪水の中で肩の痛みまで患い、「従軍記者になった気持ち」で暮らした。国交正常化以降では最悪の韓日関係、安倍首相の退任、史上初の夏のオリンピック延期、700人がコロナに感染したクルーズ船問題、カルロス・ゴーン元日産自動車会長の東京脱出などの事件が次々と起きた。その中で、福島第一原子力発電所や最南端の沖縄県、最北端の北海道を駆け回りながら「令和時代」初期の日本の様子を細かく記録した。本書は、依然としてファクスを使うアナログ社会であって古いインフラの弱点をあらわにしつつも、ノーベル賞受賞者を輩出し続け、観光大国へと再び跳躍している日本の多彩な姿をリアルに描く。314ページ、1万9000ウォン(約2100円)

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者

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