北朝鮮、越境23歳在韓米軍2等兵の追放を決定

 今年7月に板門店を通り無断で北朝鮮に越境した在韓米軍兵士のトラビス・キング2等兵(23)について、北朝鮮の朝鮮中央通信は「追放を決定した」と27日に報じた。キング2等兵は韓国で暴行などの容疑により2カ月近く拘束され、7月17日に新たな懲戒を受けるため米国に送還される予定だったが、仁川国際空港から逃亡し翌日板門店の共同警備区域の見学中に無断で越境した。北朝鮮は「米軍で受けた非人間的な虐待、人種差別に対する反感、不平等な米国社会に対する幻滅から領内に不法で侵入したとキング2等兵は自白した」と主張している。

 北朝鮮がキング2等兵を本国に送り返すことを決めた理由は、キング2等兵は米国との交渉カードに利用する価値が下がったためと考えられる。北朝鮮はこれまで北朝鮮に抑留されていた米国の民間人を航空機で北京に追放するケースが多かったが、キング2等兵は軍人のため板門店を通じて在韓米軍に引き渡される可能性が高い。

ヤン・ジヘ記者

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