「全ての刑を宣告されれば50年」 共に民主・李在明代表、声を詰まらせながら最終陳述

 共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が26日、ソウル中央地裁での令状審査で「(拘束されていない状態で)反論だけできるようにしてほしい」と発言していたことが27日、明らかになった。令状審査を担当する劉昌勲(ユ・チャンフン)部長判事が最終陳述機会を与えると、李代表が「判事の決定が私の運命を決める。 たった一つだけお願いする」とした上で、声を詰ませながらそう要求したという。

【表】逮捕状請求が棄却された李在明代表の主な容疑一覧

 本紙の取材を総合すると、李代表は「なぜ私が北朝鮮にカネを与える重大犯罪をするのか。検察はほこりをはたくような捜査をしたが、私は不正な収益を一銭でも得たのか」と述べ、これまで同様に容疑を否認したという。

 さらに、李代表は「捜査中の事件に対し、刑が全て宣告されれば約50年になるだろう」「私が死なない限り絶えず繰り返される捜査だ」と語ったとされる。「裁判官の決定が私の運命を決める。国の左側のドアを開くのか、右側のドアを開くのか、そういう運命を決定するものだ」との発言もあったという。

 その上で、李代表は判事に「たった一つだけお願いしたいのだが、反論だけできるようにしてほしい」「私が小さな部屋に一人でいて、検事数十人が飛びかかってくればどうやって反論するのか」と主張した。身柄を拘束されれば弁護人の助けを受けるにも制約が生じるので、拘束を免れたいという趣旨だった。

 感情に訴える李代表の最終陳述には法廷にいた検事も緊張したという。それまでの令状審査の雰囲気は李代表が追い込まれていたという。検察は2019年1月、サンバンウルのキム・ソンテ元会長と京畿道の李華泳(イ・ファヨン)平和副知事が中国・瀋陽市で北朝鮮の朝鮮アジア太平洋委員会のソン・ミョンチョル副室長と酒席を持った写真が添付された報告書を提示した。李代表が「報告を受けた事実はない」と言うと、判事が「報告を受けないはずがあるか。当然報告を受けただろう」と追及。李代表が「思い出せない」と発言を変える場面もあった。

 劉部長判事は27日未明、李代表に対する逮捕状請求を棄却したが、法律専門家は「声を詰まらせた李代表を見て、判事は棄却しようと考えがさらに固まったのではないか」と話した。

ヤン・ウンギョン記者

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  • ▲共に民主・李在明代表が27日午前、京畿道義王市のソウル拘置所を出た。ソウル中央地裁は同日、特定犯罪加重処罰法違反(賄賂)などの疑いが持たれている李代表に対する逮捕状請求を棄却した/共同取材写真、NEWSIS
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