卓球:韓国、21年ぶり待望の金メダル 杭州アジア大会

女子ダブルス同い年のシン・ユビン/チョン・ジヒ組
北朝鮮を破り、アジア大会で金メダル

卓球:韓国、21年ぶり待望の金メダル 杭州アジア大会

 卓球女子韓国代表が21年間の空白を乗り越え、アジア大会で金メダルを手にした。女子ダブルスの申裕斌(シン・ユビン、19)=大韓航空=/田志希(チョン・ジヒ、31)=未来アセット証券=組は2日、中国・杭州の拱墅(きょうしょ)キャナル・スポーツパーク(拱墅運河運動公園)で行われた杭州アジア大会決勝で、北朝鮮のチャ・スヨン(23)/パク・スギョン(21)組を4-1(11-6、11-4、10-12、12-10、11-3)で下した。韓国と北朝鮮がアジア大会卓球決勝で対戦したのは、1990年北京大会男子団体戦以来33年ぶりのことだ。この時も韓国は北朝鮮を破って金メダルを獲得した。卓球女子韓国代表が北朝鮮と決勝で対戦したのは今回が初めて。新型コロナ流行を経て3年ぶりに国際大会に出場した女子ダブルス北朝鮮代表は、予想を覆して決勝まで進んだが、韓国のライバルにはなれなかった。中国の観衆約6000人は一方的に北朝鮮を応援したが、勝利は韓国がつかんだ。申裕斌/田志希組は2019年から4年間苦楽を共にし、今年5月の世界選手権で銀メダルを取った後、世界ランキング1位になったこともある。韓国は2002年釜山大会(男子ダブルス・女子ダブルス)以降、卓球で金メダルを取れていなかった。

【写真】北朝鮮の選手たちとあいさつする田志希と申裕斌

 申裕斌は右手のけがで昨年9月、手術を受けた。「卓球ができなくなるのではないか」という思いがよぎり不安を感じたが、回復を祈るファンの声援に気持ちを引き締め、リハビリを経て今大会に出場した。そして、初めて経験するアジア大会で出場した4種目すべてで入賞(金1・銅3)した。田志希は中国出身で、2011年に韓国国籍を取得した帰化選手だ。2014年と2018年のアジア大会ではいずれも銅メダルに終わった。ずっと「メダルの色を変えたい」と言ってきた田志希だったが、今大会で念願をかなえた。田志希は「韓国でチャンスをいただき、第2の卓球人生を送ることになった。本当に感謝している」と語った。申裕斌は「悔いのない試合をしたかった。田志希さんが引っ張ってくださった」と、田志希は「とても緊張したが、(申)裕斌が力をくれたおかげだ」と言った。北朝鮮の選手たちはこの試合で負けた後、記者会見に姿を見せなかった。

杭州=キム・ヨンジュン記者、キム・ミンギ記者

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