韓国で日本製ビール販売3.4倍、輸入先トップ返り咲き

 日本製ビールが今年1~8月の輸入先別順位で中国、オランダを抜き1位に返り咲いた。日本製ビールは2018年まで年間輸入量1位だったが、翌年(19年)の輸出規制を巡る韓日対立で輸入が急激に減っていた。通年でも5年ぶりに年間トップの座を奪還するとみられる。

【表】韓国の輸入先別のビール輸入量とシェア

 韓国関税庁の貿易統計によると、日本製ビールの輸入量は年初来8月まで3万6564トンで、中国(3万2153トン)、オランダ(2万9243トン)を上回った。 輸入ビール全体の21.9%が日本製だった。輸入量は前年同期に比べると238.4%増えた。

 日本製ビールの輸入は今年初めから徐々に増え、6月に5553トンとなり、月次ベースで4年ぶりに1位に浮上した。福島汚染処理水を巡る議論にもかかわらず、7月(7984トン)、8月(8644トン)と輸入が増え続け、他国との差をさらに広げた。今年8月の輸入量は2019年6月(9462トン)以来最大となった。

 韓国酒類業界は、日本製ビールが今年の年間輸入量でも1位に返り咲く可能性が高いとみている。日本製ビールは11年から18年までずっと1位だったが、19年7月に日本が韓国に対する輸出規制措置を取って以後、順位が急落した。当時「ノージャパン」のムードが広がり、日本製ビールが不買運動の主なターゲットになったためだ。その間、ベルギー(19年)、オランダ(’20、21年)、中国(22年)がそれぞれ年間輸入量1位となった。その後、韓日関係改善と共に今年に入ってからは日本製ビールの販売が急速に回復した。

 日本製ビール輸入業者による活発なマーケティングも奏功した。コンビニなど販売先で売り上げトップのアサヒ「生ジョッキ缶」は輸入業者であるロッテアサヒ酒類が日本国内の取引先を増やし、缶にハングル表記がある韓国市場専用製品を導入したことで輸入が大幅に増えた。サッポロビール、サントリーもソウル市内でポップアップストアイベントを開くなどオンライン、オフラインでの広告を活発に行っている。

イ・テドン記者

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