かつて球技種目は「メダル確実」と言われていたのに…韓国勢に相次ぐ「メダル逸」 杭州アジア大会

アジアで人気の球技種目で不振

 バレーボール男子韓国代表チーム(世界ランキング28位)は、大会が正式に開幕する前に脱落するという屈辱を味わった。グループラウンド初戦でインド(同73位)に敗れたのに続き、12強戦でパキスタン(同51位)にも0-3と惨敗した。バレーボール男子韓国代表がアジア大会でメダルを獲得できなかったのは1962年のジャカルタ大会以来61年ぶりのことだ。ムン・ヨングァン元バレーボール男子韓国代表監督は「体格の良いインドとパキスタンを相手に備えなければならなかったのに、それができていなかったのが残念だった」「国際大会で通じるような、韓国ならではの戦術が必要だ」と語った。

 ハンドボール男子韓国代表はアジア大会のグループラウンドで1勝2敗にとどまり、1982年ニューデリー大会でハンドボールが正式種目になって初めてベスト4に進出できなかった。しかも、2006年ドーハ大会4位以来、17年ぶりの入賞なしだ。ハンドボール男子韓国代表も2012年ロンドン五輪以降、五輪に出場できていない。

 バレーボール女子の韓国代表(世界ランキング40位)も状況は同じだ。2006年ドーハ大会での5位以来、17年ぶりのアジア大会入賞なしというピンチを迎えている。グループ予選でこれまで格下と思われてきたベトナム(世界ランキング39位)に2-3で逆転負けした。この1敗を抱えてベスト8ラウンドを行うことになり、奇跡なしにはベスト4進出が難しい状態だ。2年前の「五輪ベスト4神話」は既に色あせて久しい。キム・ヨンギョン、ヤン・ヒョジンら主軸選手たちが引退した後、急速に弱体化しつつある。

 球技種目全般にわたって長期戦略がないという点もよく指摘されている。バスケットボール日本代表を見ても、2016年から早々に男子代表チーム・女子代表チーム共に外国人監督を迎えて体質改善に着手し、その効果が出ている。このようなたゆまぬ努力は、東京五輪でバスケットボール女子日本代表が史上初の銀メダルを取ったことや、バスケットボール男子日本代表が今年9月に行われた2023国際バスケットボール連盟(FIBA)ワールドカップで欧州の強豪フィンランドを破るなどして3勝2敗を記録、アジア過去最高順位(19位)になり、48年ぶりの五輪自力進出を決める、という成果につながった。ワールドカップは中国1勝、イラン0勝、韓国は出場権さえ得られなかった大会だ。KBSバスケットボール解説者のソン・デボム氏は「(韓国の成績は)世界のバスケットボールを経験するチャンスがなかったのも原因だ。韓国国内の競争にばかりきゅうきゅうとしていたため、外の世界を見ることができなかった」と指摘した。

キム・サンユン記者、イ・ヨンビン記者

【表】韓国代表 主な球技種目におけるアジア大会成績比較

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