「飲酒共和国」韓国、アルコールが原因で1日14人死亡…昨年だけで5033人が犠牲に

 昨年韓国で飲酒が原因で死亡した人が再び5000人を突破した。酒によって死ぬ人が1日14人もいたのだ。秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月29日)で家族が集まった席、職場の同僚や友人たちとの普段の会食など、酒を飲むことが日常となっている「飲酒共和国」の弊害が国民に深刻な健康被害をもたらしているのだ。

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 本紙が2日に統計庁の「2022年死亡原因統計」を確認したところ、昨年のアルコール関連での死亡者数は5033人で、これは2021年の4928人と比べて105人も多くなっていた。アルコール関連の死亡率(人口10万人当たりの死亡者数)も9.8人で、1年前に比べて2.3ポイント高かった。アルコールによる死亡はアルコール性の肝臓疾患やアルコール性胃炎など、酒が死に至る主要な経路になったケースを合計したもので、他殺や胎児のアルコール症候群など間接的な死亡は含まれていない。

 性別で見ると女性の死亡者数が急増している。昨年アルコールが原因の女性の死亡者数は761人で、これは2012年の474人に比べて61%も多かった。同じ期間に男性の死亡者数は5%の増加(4075人→4272人)にとどまっていた。

 世界保健機関(WHO)によると、国際がん研究機関はアルコールを発がん性物質のグループ1に指定している。韓国カトリック大学精神健康医学科のイ・ヘグク教授は「アイドルスターをモデルに起用して酒を飲むよう若者や女性を誘惑する宣伝広告を禁止し、アルコール予防への投資も増やすべきだ」と訴えている。

金成謨(キム・ソンモ)記者

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