共に民主・李在明代表、令状棄却後初の出廷…報道陣から質問浴びるも沈黙貫く

 【NEWSIS】拘束令状棄却後、初めて裁判所に姿を現した共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が報道陣から質問を浴びながらも沈黙したまま法廷に入った。

 李在明代表は6日午前10時26分ごろ、ソウル市瑞草区のソウル中央地裁刑事合議第33部(キム・ドンヒョン部長判事)の審理で行われた「京畿道城南市大庄洞・慰礼新都市の都市開発事業不正疑惑」および「城南FC後援金疑惑」の裁判に出廷するため、同地裁に姿を現した。

【写真】病院に搬送される李在明代表

 黒のスーツ姿で車から降りた李在明代表は、片手に「つえ」を握り、同地裁に入った。

 李在明代表のまわりには支持者らが集まり、「李在明」と名前を叫ぶ姿が見られた。

 李在明代表の出廷前から、裁判所の前は大勢の人々で埋め尽くされ、支持者などでごった返していた。支持者たちは「尹錫悦(ユン・ソンニョル、大統領)を弾劾せよ」「韓東勲(ハン・ドンフン、法務部長官)を弾劾せよ」「金建希(キム・ゴンヒ、大統領夫人)を拘束せよ」と大声を上げたが、反対派からは「李在明は泥棒」などの叫び声が相次いで上がった。

 李在明代表はこの日、報道陣の質問に何も答えなかった。

 報道陣から「拘束令状棄却後、初めての公判期日だが、再び裁判所に来ることになった心境は?」「城南FCの後援金は今も賄賂ではないと考えているのか」などの質問が相次いだが、李在明代表は一貫して沈黙したまま、地裁の中に入っていった。

 同日の裁判は、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(賄賂)などで起訴された李在明代表と、側近・鄭鎮相(チョン・ジンサン)元共に民主党政務調整室長の初公判だ。

 正式な公判期日は、公判準備期日とは違い、被告人の出廷が義務付けられている。このため、ハンガーストライキを中止した李在明代表と共に、保釈されて裁判が続いている鄭鎮相元室長も出廷した。

 裁判所はこれまで6回にわたり公判準備期日を進行し、審理計画を立ててきた。先月15日に初公判を開こうとしたが、ハンスト中だった李在明代表の健康状態を考慮し、裁判を約3週間延期した。

 李在明代表側は今月4日にも裁判所に対して「公判期日を変更してほしい」という趣旨の申請書を再度提出したが、裁判所がこれを認めず、6日に予定通り公判が行われることになった。

 李在明代表は2010年から2018年まで京畿道城南市長を務め、金万培(キム・マンベ)被告が大株主である火天大有資産管理などの民間事業者に事業情報を提供するなどして特恵を与え、利益7886億ウォン(現在のレートで約875億円)を得た疑惑(利害衝突防止法違反)などが持たれている。

 検察は、李在明代表が城南都市開発公社に確定利益1822億ウォン(約202億円)しか受け取らせず、損害を与えたと判断した。検察は同公社の内部文書を根拠に、利益の70%(約6725億ウォン=約746億円)は確保できたとみている。このため、その差額である4895億ウォン(約543億円)を背任容疑の金額と特定した。

 李在明代表は、大統領選挙の過程で虚偽事実を公表したとされる件でも起訴され、同地裁刑事合議第34部(カン・ギュテ部長判事)でも裁判を受けている。

 検察は「柏ヒョン(ペクヒョン)洞開発不正疑惑」「サンバンウル・グループ対北朝鮮送金疑惑」「偽証教唆疑惑」などを理由に李在明代表に対し拘束令状を請求したが、裁判所は先月27日、これを棄却した。

キム・ジナ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲6日午前、ソウル市瑞草区のソウル中央地裁で行われた「大庄洞背任および城南FC賄賂疑惑」関連の第1回公判に出廷した共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表。写真=チェ・ジンソク記者

right

あわせて読みたい