覚醒剤74キロ「246万人分」を韓国に密輸、3カ国連合犯罪組織を検挙…その搬入の手口とは

マレーシアで製造した覚醒剤74キロを韓国に密輸し、流通させたとして、ソウル永登浦警察署は10日、韓国・中国・マレーシアの3カ国連合犯罪組織のメンバー26人を検挙し、うち14人を逮捕、覚せい剤27.8キロを押収したと発表した。覚醒剤74キロは末端価格2220億ウォン(約245億円)、およそ246万人が使用できる量だ。

【写真】覚醒剤が隠されていた木製のまな板

 この犯罪組織は今年1月から8月にかけて、冬物コートの中に覚醒剤を隠して韓国に持ち込んだり、自分たちで作った木製のまな板に覚醒剤を隠して国際貨物として韓国に搬入したりした疑いが持たれている。

 警察によると、当初はマレーシアの組織が自国で製造した覚醒剤を日本、台湾、香港などに流通させていたが、韓国市場を開拓するためにマレーシア組織のリーダーが韓国人、中国人と共謀して国際犯罪組織を結成した。マレーシアの組織は覚醒剤を韓国に搬入する役割を担い、韓国の組織は韓国への密輸ルートを確保して覚醒剤の運搬・保管を担当、中国の組織は流通・販売を担当していたと警察はみている。

 警察は今年7月末から、覚醒剤使用の疑いで30代の女を捜査していたが、この過程で8月11日に女に覚醒剤を販売した中国人の流通担当メンバー2人を検挙した。これをきっかけに警察は巨大犯罪組織の実体をつかんだという。

 犯罪組織は74キロの覚醒剤を韓国に流通させた後、さらに100キロの覚醒剤を流通させようとしたが、8月に中国人メンバー2人が検挙されたため、マレーシアのクアラルンプール空港で荷積み直前だった木製まな板の中の覚醒剤100キロを自分たちで回収し、韓国への流通は未遂に終わった。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲覚醒剤74キロの密輸・流通事件について記者会見を行うソウル永登浦警察署の署員(写真=NEWSIS)
  • ▲覚醒剤が隠されていた木製のまな板(写真=NEWSIS)

right

あわせて読みたい