韓国・済州大に多額の寄付続ける 同島出身の在日実業家が死去

【済州聯合ニュース】韓国南部・済州島の出身で、済州大の発展に尽くした在日韓国人事業家の金昌仁(キム・チャンイン)氏が亡くなっていたことが分かった。済州大は11日、金氏が生前に大学内に設置した金昌仁実践哲学野外教育院で前日、総長をはじめとする教職員が参列する中で追悼式を行ったと明らかにした。 

 済州大によると、金昌仁実践哲学教育院創始者の金会長は先月23日に死去した。同月26日、故人の希望で家族葬が営まれた。

 金氏は1929年に済州島で生まれた。同島で小学校を卒業し、16歳になる年に母を亡くすと単身日本に渡り、事業で成功を収めた。

 2008年、済州大に発展基金として35億ウォン(現在のレートで約3億9000万円)を寄付して以降、同大に対し文化交流館の建設費50億ウォン、生命資源科学学部設置費44億3000万ウォン、在日済州人センターと金昌仁実践哲学教育院の運営費100億ウォンなど、総額約270億ウォンを贈った。

 金氏は全ての事業を整理し、16年に金昌仁実践哲学教育院を設立。死後は全ての金融資産と財産を同教育院に贈与するよう言い残した。

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