またも民間人の侵入を許した韓国海兵隊…70代男性が予備軍車両に交じって侵入 /浦項

今年4月の民間人侵入以来今年だけで2回目

 慶尚北道浦項市の韓国軍海兵隊教育訓練団に車が無断で侵入し、10分以上にわたり基地内を運転していたところを摘発された。

 海兵隊第1師団などは12日、前日午後2時ごろに70代の男が運転する車が浦項市南区の海兵隊教育訓練団通用門から侵入したと発表した。当時は予備軍訓練兵が訓練を終え車で部隊の外から戻ろうとしていたが、その際に男は部隊の車に交じって侵入したという。通用門に警備兵はいたが、男の身元は確認しなかったという。

 通用門から入った男は約15分にわたり浦項特定警備地域司令部をはじめ敷地内を車で回り、正門から出ようとしたところを警備兵により無断侵入で摘発された。韓国軍は男にスパイ容疑などがないか調べたが、容疑は確認されなかったという。男は「部隊近くの空港に行こうとしたところ、間違って中に入った」と説明している。

 海兵隊に民間人が無断で入り込むケースは今回が初めてではない。今年4月に民間警備会社の社長が自らを韓国軍防諜(ぼうちょう)司令部所属と偽り、海兵隊第1師団の敷地内に入って2時間30分にわたり中で写真などを撮影していたところ摘発された。

 この社長が侵入した当時、第1師団では米空軍上級曹長の交代式が行われており、外部からの訪問客が多かったため簡単に出入りできたという。今回もこれと同じく行事や訓練などで外から入る者が多い時に警備がずさんになるケースだった。海兵隊の関係者は「当時訪問車両を管理していた担当者から事情を聞き、対応に問題があった場合は懲戒を検討する方針だ。今後も再発防止に取り組んでいきたい」とコメントした。

イ・スンギュ記者

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  • ▲行軍を終え慶尚北道浦項市南区の韓国軍海兵隊教育訓練団に戻る海兵隊訓練兵。2021年5月撮影。/ニュース1

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