韓国軍「北はハマスと武器取引・戦術伝授で連携…パラグライダー潜入ノウハウを伝授した可能性も」

合参「対戦車兵器は北朝鮮製」
「休日の早朝に奇襲するなど類似点は多い」

 韓国軍は、イスラエルの虚を突いたハマス式ゲリラ戦術を北朝鮮が対南攻撃に活用するシナリオも分析している。6・25戦争時のように開戦当初から戦車・装甲車を駆って押してくる方式ではなく、陸海空の潜入部隊で人質を取るなどソウルや韓国首都圏の中心地を混乱状況に陥れた後、全面戦に移っていく「ハイブリッド戦」を駆使することもあり得るのだ。さらに、この過程で「大統領が暗殺された」というようなフェイクニュースを流布したり、サイバー攻撃でカカオトークなど各種の通信システムをかく乱したりする心理戦が繰り広げられることもあり得る-と韓国軍関係者は伝えた。実際、今回の紛争の初期に、イスラエルでは「ネタニヤフ首相が緊急搬送された」というような虚偽情報が広まり、イスラエル国民だけでなくイスラエル軍や安全保障部局でも一時的に動揺が起きた。

 合参は、ハマスによる攻撃時にイスラエル側の早期警報システムがきちんと作動しなかった問題などを教訓として韓米連合偵察監視アセット(軍事資産)を有機的に運用し、北朝鮮の異常な兆候を集中監視して、また北朝鮮の長射程砲に備えて対火力戦の遂行方法の発展や迎撃システムの戦力化を推進することとした。フェイクニュースなどで恐怖と混乱を造成する心理戦にも対応できる軍事対備態勢を強化することとした。韓国軍は、「韓国型アイアンドーム」と呼ばれる長射程砲迎撃システム(LAMD)を2026年までに開発する計画だ。

盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者

【写真】パラグライダーを使った北朝鮮の青瓦台奇襲訓練

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