ソウル地下鉄 来月9日に全面ストへ=人員削減計画撤回求め

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル地下鉄1~8号線を運営するソウル交通公社の労働組合は18日、公社側の人員削減計画の撤回を求めて来月9日に全面ストライキを行うと予告した。

 ストライキに突入すれば昨年に続き2年連続となる。

 労働組合の全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)のヒョン・ジョンヒ公共運輸労組委員長は、人員削減計画に対し「昨年の梨泰院雑踏事故を経ても、ソウル市は市民と労働者の生命より金を重視しているのか」と述べ、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が2021年と22年の労使合意で強制的な構造調整は行わないとしたにもかかわらず、合意を無視していると批判した。

 また、ソウル市の人員削減と構造調整案は市民と労働者の安全を脅かし、公共サービスの質を低下させると指摘。人員削減と外注化を中止し、安全のために最小限必要な人材を採用しなければストライキは止められないと強調した。

 民主労総と韓国労働組合総連盟(韓国労総)で構成された連合交渉団は前日、公社側との最終調整に乗り出したが、合意には至らなかった。

 大規模な赤字に苦しんできた公社側は、経営正常化のために人員削減はやむを得ないとの立場だ。一方、労組側は無理な人員削減は安全に直結する問題だとして撤回を要求している。

 連合交渉団はストライキによる市民の不便を最小限に抑えるため、公社と締結した必須維持業務協定に基づいてストライキを行う。ストライキ時の平日の運行率は、路線に応じて53.5%(1号線)から79.8%(5~8号線)を維持する。休日の運行率は1~8号線のいずれも50%となる。

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