訪朝のロシア外相「ロ朝首脳会談合意履行の機会に」 北の政策を支持

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮を訪れたロシアのラブロフ外相は18日、先月のロ朝首脳会談が「2国間の関係を両国人民の利益に沿うよう包括的かつ戦略的な関係に発展させていく意志を誇示」したと評価し、「今回の訪問はロ朝首脳会談の合意履行に向けた実質的な結果を出す有意義な機会になるだろう」と述べた。朝鮮中央通信が19日、報じた。

 歓迎会で演説したラブロフ氏は、世界支配を目標とする米国主導の西側集団の覇権主義政策により複雑化する国際政治情勢において、ロ朝間の伝統的で友好的な関係に基づく相互支持と連帯は特別な意味を持つと強調した。

 また、北朝鮮について「西側のいかなる圧力にも屈せず、自らの自主権と安全を徹底的に守っている真の自主独立国家」としながら、北朝鮮政府と人民が国の自主権と発展利益を守るために行う全ての政策を全面的に支持すると表明した。

 これに対し北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は、両国の親善関係が「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)とプーチン大統領の戦略的決断と正確な領導の下、不敗の戦友関係、百年の大計の未来志向的関係へと昇華・発展している」と評価。両国首脳が成し遂げた歴史的合意により、総合的で建設的な両国関係をより高い水準へと拡大し、両国人民の福利を増進させられるだろうと期待を示した。

 ラブロフ氏は、18日に中国・北京で開かれた巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議や中ロ首脳会談に関する日程を終えて北朝鮮に移動した。

 平壌国際空港では崔氏が一行を出迎え、多くの市民も集まり歓迎した。

 ラブロフ氏の訪朝は2018年5月以来約5年5カ月ぶりで、今回が4回目となる。19日まで北朝鮮に滞在し、崔氏と会談して先月のロ朝首脳会談での合意事項の履行やプーチン大統領の訪朝などについて話し合うと予想される。また、ラブロフ氏と金正恩氏の会談が行われるかも注目される。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい