【仁川聯合ニュース】韓国警察が、大物俳優のイ・ソンギュンさん（４８）について違法薬物を使用した疑いで捜査を進めていることが２０日、分かった。
法曹界の関係者と警察によると、仁川警察庁は麻薬類管理に関する法律違反の疑いでイさんなど８人について内偵または刑事立件し、調べている。
イさんは先ごろ、今回の事件の関係者の１人を恐喝容疑で検察に告訴した。事件に関して脅迫され、数億ウォン（１億ウォンは約１１００万円）を脅し取られたと主張しているという。
所属事務所は、イさんが事件に関係する人物から継続的に脅迫を受けていたとしながら、「正確な事実関係を確認しており、捜査機関の捜査にも真摯（しんし）な姿勢で誠実に臨む」と説明した。
１９９９年にデビューしたイさんは、ドラマ「パスタ〜恋が出来るまで〜」「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」、映画「火車 ＨＥＬＰＬＥＳＳ」「最後まで行く」など多数の作品に出演したトップスターだ。２０２０年の米アカデミー賞で作品賞など４冠に輝いたポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」にも主演し、世界的にも知名度が高い。
このほか、捜査対象者の中には財閥３世や歌手の卵など、違法薬物を使用した前科がある人物も含まれていることが明らかになった。
８人は今年、ソウル・江南の遊興施設や住宅などで複数回にわたり違法薬物を使用した疑いが持たれている。
警察は先月、江南の遊興施設で違法薬物が出回っているという情報を入手。捜査の過程でイさんに関する情報もつかんだ。