中国が韓国などから輸入する工業用プラスチック原料「ポリアセタール(POM)」に対する反ダンピング関税を5年延長する。
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中国商務部(省に相当)は韓国、タイ、マレーシアから輸入してきたPOMについて、2017年からダンピングの程度によって6.2-34.9%の反ダンピング関税をかけてきたが、これを28年10月24日まで延長すると23日に発表した。
反ダンピング関税の適用期間は昨年10月までの予定だったが、商務部は1年の調査を経て同日関税の延長を決めた。ダンピングが持続・再発する恐れがあり、自国の産業に被害をもたらす可能性があるためだという。
中国による反ダンピング課税対象のうち韓国企業はコーロンプラスチック(6.2%)、韓国エンジニアリングプラスチック(30.0%)、その他企業(30.4%)などだ。
POMは機械的な強度が強く、銅、亜鉛、スズ、鉛などの金属材料と一部代替可能な工業用プラスチック原料だ。自動車部品、電子機器や電気製品、工業機械、日用品、運動器具、医療用品、パイプ部品、建築資材などに直接あるいは加工後に使用される。
中国は2016年10月、自国企業の要請を受け韓国など3カ国から輸入するPOM製品に対するダンピング調査を実施し、翌年から関税をかけ始めた。
北京=イ・ユンジョン特派員