バルト海のガスパイプライン破損に中国船籍の貨物船が関与か…中国は公正な捜査を要求

 【NEWSIS】今月10日にフィンランドとエストニアを海底でつなぐガスパイプラインと通信ケーブルが損傷した事件について、中国船籍の貨物船がこれに介入した可能性が高いとの見方をフランス通信(AFP)などが23日(現地時間)に報じた。

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 これらのメディアは調査を行ったフィンランド当局の発表として「海底ガスパイプラインと通信ケーブルが損傷した海域と時期、そしてこれらと香港船籍のコンテナ船ニューニュー・ポーラー・ベア(Newnew Polar Bear)の航行経路が一致した」として上記のように伝えた。

 通信ケーブル損傷について調査を行ったエストニア政府も「ニューニュー・ポーラー・ベアとロシア船籍の原子力貨物船セブモルプーチの2隻が捜査対象」と明らかにした。

 船舶航行データの検証でもガスパイプラインと通信ケーブルが損傷した3カ所を同じ時間帯に航行した船舶はニューニュー・ポーラー・ベアとセブモルプーチの2隻のみだったことが確認されている。

 フィンランド政府は現在ニューニュー・ポーラー・ベアの航路に焦点を合わせて捜査を行っているという。

 これに先立ちフィンランド政府は「海底のガスパイプラインと通信ケーブルは意図的な行為により損傷した可能性が高い」とすでに公表している。

 これに対して中国外交部(省に相当)の毛寧報道官は同日午後の定例記者会見で「フィンランド政府には客観的で公正かつ専門的な調査を求める」と述べた。

 毛寧報道官は「この問題についてはフィンランド側と連絡を取っている」とした上で「ガスパイプラインが損傷した当時、この海域で中国船籍の船は通常の航行を行っていた。海が荒れたことによる異常は発見されなかった」とも説明した。

 毛寧報道官はさらに「中国は国際社会との協力を強化し、国境を行き来するインフラの安全を共同で守るべきであると常に主張してきた」とも強調した。

 一方で北大西洋条約機構(NATO)は海底インフラが損傷したバルト海での警戒監視活動を強化している。

イ・ジェジュン記者

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