中国から北朝鮮労働者ら約300人が帰国 約40日ぶりに送還再開

【瀋陽聯合ニュース】中国遼寧省・丹東から25日、約300人の北朝鮮労働者らが帰国したもようだ。現地の消息筋が伝えた。

 丹東の税関で出国手続きを終えた中国内の北朝鮮人がバス7~8台に分乗し、国境を流れる鴨緑江にかかる鉄橋を渡って北朝鮮の新義州に向かったという。

 別の消息筋は「この日帰国した北朝鮮人は中国で長期居住していた貿易商や労働者、患者などとみられる」とし、「脱北者送還の兆候はなかった」と伝えた。

 同消息筋は「強制送還が国際的な問題になった状況で(目立つ時間帯に)脱北者を送還するのは容易ではないだろう」とし、「送還するとしても明け方や夜間など目立たない時間帯を利用するのではないか」と話した。

 丹東から北朝鮮人が送還されたのは約40日ぶり。北朝鮮は8月下旬、新型コロナウイルス感染拡大防止のための国境封鎖を解除。8月28日から9月14日にかけて複数回にわたり、中国に滞在していた北朝鮮人計約2000人を丹東から帰国させた。

 北朝鮮消息筋は「再開された送還がいつまで続き、規模がどれくらいになるかについては分かっていない」と話した。

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