ハロウィーン控えソウル市が安全点検 雑踏事故想定し訓練

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は日本人2人を含む159人が死亡した梨泰院の雑踏事故発生から29日で1年となるのを前に、ハロウィーン期間の安全管理に総力を挙げている。

 呉世勲(オ・セフン)市長は25日午後、広津区にある建国大付近の繁華街を訪れ、人々が密集する地域の安全管理計画について報告を受けた後、防犯カメラを利用して事故の兆候を事前に知らせる「人波感知システム」を点検した。

 ハロウィーンは今月31日だが、この日は平日のため今週末に最も人出が多くなると予想される。

 ソウル市は事故の危険段階を密集度に応じて「注意・警戒・深刻」の3段階に分け、狭い通りに人が密集した状況を想定して訓練を行った。訓練は30平方メートルの通りに約60人が密集し、通行人が消防・救急に通報する想定で始まった。注意段階では区の災害安全状況室が防犯カメラ統合管制センターに連絡し、カメラに取り付けられたスピーカーで移動を呼びかけるよう要請。警戒段階では付近をパトロールしていた区の職員を密集地域に投入。深刻段階では負傷者の発生を想定し、警察署員や消防隊員も投入して人々を解散させた。警察は混雑する通りへの進入を止め、区の職員と消防隊員は人々を解散させ、負傷者を救出することに集中した。

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