旅客機のエンジンを止めようとした非番の米パイロット、事件の二日前に「マジックマッシュルーム」摂取していた

旅客機のエンジンを止めようとした非番の米パイロット、事件の二日前に「マジックマッシュルーム」摂取していた

 84人が搭乗する旅客機のエンジンを空中で停止させようとして逮捕された米国のパイロットが、事件の二日前に幻覚作用のあるいわゆる「マジックマッシュルーム」を摂取していたことが分かった。

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 CNNなど海外メディアが25日(現地時間)に報じたところによると、米国オレゴン州検察は24日、殺人未遂・乗務員妨害などの罪で、アラスカ航空所属のパイロット、ジョセップ・エマーソン被告(44)を起訴したと発表した。エマーソン被告は23日、飛行中の旅客機の機内でエンジンを停止させようとし、機長と別のパイロットらに制圧された。エマーソン被告はこの日は非番だったが、慣行に従ってコックピットの補助席に座っていたという。

 エマーソン被告は取り調べに対し、事件の二日前に幻覚作用を引き起こすキノコを食べたと主張した。エマーソン被告は過去6年にわたってうつ病に悩まされていた上、最近友人を亡くし、マジックマッシュルームを使って治療実験を始めたという。また、キノコを食べてから40時間眠れなかったとして「夢を見ているのだと思い、早く夢から覚めたくてエンジンを停止して非常用ドアコックを引っ張った」と話していることが分かった。

 エマーソン被告が口にしたというマジックマッシュルームには、シロシビンという成分が含まれている。韓国では麻薬類管理法上の向精神性医薬品に当たり、使用は違法である上、所持したり流通させたりしただけでも麻薬事犯として起訴される可能性がある。しかし、米オレゴン州は2020年からマジックマッシュルームを精神疾患の治療に使えるよう許可している。

 捜査当局は現在、エマーソン被告が実際に旅客機搭乗中も幻覚状態だったのか調べを進めている。エマーソン被告はパイロット経験20年以上のベテランで、定期的に健康診断を受けており、先月も連邦航空局の関連検査を受けて問題がなかったという。

ムン・ジヨン記者

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