北朝鮮 アンゴラの公館も閉鎖=制裁強化の影響か

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮がウガンダに続き、アフリカの伝統的な友好国であるアンゴラの公館も閉鎖した。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、駐アンゴラ大使が27日に同国のロウレンソ大統領を表敬訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)のあいさつを伝え、公館の閉鎖を通知したと報じた。ロウレンソ大統領は今後も両国の親善関係を強化・発展させていく立場を表明したという。

 アンゴラのメディアは北朝鮮が公館の一方的な閉鎖を発表したと報じた。

 北朝鮮は1975年、アンゴラと外交関係を結んだ。1998年に公館を閉鎖したが、2013年に再設置した。

 アンゴラはドスサントス前大統領が1981年と1987年、1989年に平壌を訪問するなど、北朝鮮と親密な関係を維持してきた。北朝鮮は国際社会の制裁を受けながらもアンゴラに軍需物資を供給しているとの疑惑が絶えず、現地の建設現場などに労働者を派遣し外貨稼ぎの拠点として活用してきた。

 朝鮮中央通信は駐ウガンダ大使が23日にムセベニ大統領を表敬訪問し、公館の閉鎖を通知したとも報じた。ウガンダメディアによると、大使はムセベニ氏に「対外機関の効率性を高めるため」にアフリカに置く大使館の数を減らす戦略を取っていると説明した。

 北朝鮮がウガンダとアンゴラの公館を相次いで閉鎖したのは、国際社会の対北朝鮮制裁が強化され、同地域で続けてきた外貨稼ぎが困難になったためとみられる。国連北朝鮮制裁委員会の報告書によると、アンゴラは2017年、北朝鮮の建設会社との契約を解除し、北朝鮮労働者に帰国するよう通知した。また、アフリカ諸国が国際社会の対北朝鮮制裁に歩調を合わせていることに対し、不満を暗に示すものとの見方もある。

 一方、読売新聞は27日、北朝鮮の内情に詳しい関係筋などの話として、北朝鮮が香港の総領事館を閉鎖する方針を中国側に通知したと報じた。

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